2014年5月27日火曜日

■シンポジウムのご案内

創造都市とグローバルエコノミー   ―多様性豊かな社会を目ざして―
Creative City and Global Economy — Celebration of Difference and Diversity

主催:青山学院大学総合文化政策学部、同大学社学連携研究センター(SACRE)
Organized by: School of Cultural and Creative Studies, Aoyama Gakuin University in conjunction with SACRE Center
助成:駐日アメリカ大使館、株式会社ラッシュジャパン
Supported by: Embassy of the United States of America in Japan、Delta Air Lines、Lush Japan Co., Ltd.
協賛:デルタ航空
協力:青山BB (Beyond Borders) ラボ、学校法人インターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢 (ISAK)、特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ、異業種交流会「土曜会」、牧野総合法律事務所弁護士法人、アグロスパシア株式会社
Cooperation: Aoyama Beyond Borders (BB) Lab., International School of Asia, Karuizawa (ISAK)、Nijiiro Diversity、Cross Industrial Study Group "Saturday Forum"、Makino Law Office、Agrospacia,Inc.

入場:無料/Public Event: Free of Charge

日時:2014年6月14日(土)
Date: June 14, Saturday, 2014

場所:青山学院大学本多記念国際会議場(17号館6階)
Venue: Honda Memorial International Conference Hall
http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html#anchor_19

趣旨:2020年にオリンピック開催都市となる東京があらゆる人にとって暮らしやすく、訪問する人にとって快適で楽しい創造的な都市になるためには何をすべきか。LGBTのソーシャル・インクルージョンを含む、人権に配慮し、多様性豊かなコスモポリス東京という未来を描くためのシンポジウム。

Project Outline: This is the 3rd conference in a series under the overarching title “Creative City and Global Economy” with special support from U.S. Embassy Tokyo, this time with a focus on “what the necessary measures are to realize more diverse and creative Tokyo”, the city poised to become the host city for 2020 Olympic Games.  Topics will include equal opportunity for women at work, social inclusion of LGBT individuals, and how to become more tolerant society as a whole.  

10:00〜
主催者よりご挨拶/Welcome note 
堀内 正博/Prof. Masahiro Horiuch 
青山学院大学教授、総合文化政策学部長
Dean, School of Cultural and Creative Studies, Aoyama Gakuin University

10:15〜
趣旨説明/From the Organizer
岩渕 潤子/Junko Iwabuchi
アグロスパシア編集長/青山学院大学客員教授
Editor in Chief, Agrospacia and Adj.Prof., Aoyama Gakuin University

10:20〜11:00
基調講演/Keynote Lecture
多様な社会へ向けてのポジティブな変化〜メトロソース創刊から25年を振り返る
Changes that we made over 25 years…
as the publisher of most respected LGBT magazine in the U.S.
(逐次通訳つき)
ロブ・デイヴィス/Rob Davis
メトロソース出版発行人、創業社長/Publisher, Metrosource Publishing, Inc.

岩渕 潤子/Junko Iwabuchi
モデレーター/Chair
アグロスパシア編集長/青山学院大学客員教授
Editor in Chief, Agrospacia and Adj.Prof., Aoyama Gakuin University

11:15〜12:15
オリンピック目前の東京:多様で豊なクリエーティブ・シティを目ざして
In anticipation of the Olympic games 2020: Could Tokyo be truly diverse by then?

青学BBラボ学生メンバーによる青山地域でのLGBTに対するアンケート、取材調査に基づく、オリンピック・イヤーへ向けての提言
Presentations based on the Survey on LGBT issues in Aoyama area conducted by students of the Aoyama BB (Beyond Borders) Lab.

コメンテーター:井口典夫青山学院大学教授
Chair: Prof. Norio Iguchi, Aoyama Gakuin University

12:15~ 13:15 昼食(各自でお願いします)/Lunch and Networking on your own

13:15 〜14:30 
ショート・プレゼンテーション&パネル・ディスカッション
Short Presentation and Panel Discussion
多様性豊かな社会を目ざして/Celebration of Difference and Diversity

プレゼンテーション/Presentation (10min.):
能力以外を問わない採用こそ、グローバル企業の最低条件である
Nondiscriminatory policy for hiring must be mandatory to become a global enterprise

村上憲郎/Norio Murakami
株式会社 村上憲郎事務所 代表取締役、グーグル日本 元・代表取締役社長/前・会長
President, Norio Murakami Office、Former President, Chairman, Google Japan

Panel Discussion:
村上憲郎/Norio Murakami株式会社 村上憲郎事務所 代表取締役、グーグル日本 元・代表取締役社長/前・会長
President, Norio Murakami Office、Former President, Chairman, Google Japan

玉置泰紀/Yasunori Tamaki
KADOKAWAウォーカー情報局統括局長
Executive Manager, Information Division, KADOKAWA CORPORATION

村木真紀/Maki Muraki
特定非営利活動法人  虹色ダイバーシティ代表
Main Representative, Nijiiro Diversity

Moderator:
岩渕潤子/Junko Iwabuchi
アグロスパシア編集長/青山学院大学客員教授
Editor in Chief, Agrospacia and Adj.Prof., Aoyama Gakuin University


14:30〜15:30 
多様化についての先進的な取り組み事例の紹介
Realizing more diversification in our society: Together we live
Short presentations on diversification

柳沢正和/Masakazu Yanagisawa (10min.)
学校法人インターナショナル•スクール•オブ•アジア軽井沢 (ISAK)
理事
Director of the Board
Internatioal School of Asia, Karuizawa

レティ・アシュワース/Letty Ashworth (逐次通訳付・15min.)
グローバル・ダイバーシティ担当ジェネラルマネジャー
General Manager - Global Diversity
デルタ航空/Delta Air Lines

高橋麻帆/Maho Takahashi (10min.)
チャリティ・キャンペーンマネージャー
Charity Campaign Manager
株式会社ラッシュジャパン/Lush Japan Co., Ltd.

モデレーター:Chair
佐野直哉/Naoya Sano
駐日英国大使館広報部マーケティング・渉外マネージャー
Marketing & Business Relations Manager, Media & Communications, British Embassy Tokyo


15:40〜15:45
閉会のごあいさつ/Closing note
岩渕 潤子/Junko Iwabuchi
アグロスパシア編集長/青山学院大学客員教授
Editor in Chief, Agrospacia and Adj.Prof., Aoyama Gakuin University

■16時開場/16時30分〜、カフェ テーブルテラス(cafe table TERRACE)、ラ・ポルト1F青学向いのオーバルビル隣(東京都渋谷区神宮前5-51-8 03-6427-9677 地下鉄表参道B2出口下車)において、ロブ・デイヴィス氏と共にシンポジウムを振り返り、ディスカッションする懇親会を、異業種交流会「土曜会」と青山BBラボとの共催により行います。

会費:4500円で事前のお申し込みが必要になりますのでご注意ください。
*お申し込みは→ コチラのページから。

2014年5月25日日曜日

■登壇者プロフィール(順不同)

・ロブ・デイヴィス/Rob Davis
MBAで、ウォール・ストリートのフランス系銀行で金融のプロとして活躍。25年前にNYで暮らすゲイ男性を読者対象とする情報誌『メトロソー ス』を創刊。「家族の誰に見られても誇りに思えるライフスタイル・マガジンとしてのゲイ雑誌」という理念を掲げ、知的で興味深い取材記事、芸術性の高い エディトリアル・デザインで、 たちまちクリエーターや女性たちの支持を得、多くのハイエンド商品を扱う広告主を獲得。影響力の強い媒体となった。NY版、LA版、全米版があり、流通部 数は15万部。彼自身、ゲイであることを公言している。

・堀内正博/Masahiro Horiuchi
青山学院大学教授、総合文化政策学部長。専門は「経営学」「マネジメント論」。中でも、情報技術とマネジメントの関係を考える「経営情報 論」が専門。「プロセス・マネジメント論」や「プロジェクト・マネジメント論」、「デザイン・マネジメント論」にも関心を持っている。

・村上憲郎/Norio Murakami
2003年4月、Google 米国本社 副社長 兼 Google Japan 代表取締役社長として Google に入社以来、日本における Google の全業務の責任者を務めて来たが、2009年1月名誉会長に就任、2011年1月1日付けで退任し、現在は(株)村上憲郎事務所代表取締役。著書 に「村上式シンプル英語勉強法」ダイヤモンド社 2008年刊、「一生食べられる働き方」 PHP新書 2012年刊など。

・井口典夫/Norio Iguchi
青山学院大学総合文化政策学部教授、都市プロデューサー。運輸省(現国土交通省)、青山学院大学経営学部助教授を経て現職。専門はクリエイティブ経済論、 創造都市論。都心のまちづくりや文化活動に造詣が深く、国土交通省交通政策審議会委員、港区都市計画マスタープラン検討委員会委員長、渋谷区まちづくり審 議会会長代行、NPO渋谷・青山景観整備機構理事長、NPO明日の神話保全継承機構理事、東京都歴史文化財団運営諮問委員、文化経済学会理事などを歴任・ 兼務する。

・高橋麻帆/Maho Takahashi
国際交流NGOピースボートにて勤務、「地球一周の船旅」で地球をぐるぐる回りながら、平和・紛争解決・サステナビリティなど様々な国際 問題をテーマとしたプロジェクトに取り組む。東日本大震災以降は、宮城県石巻市を中心とした災害支援に関わる。現職ラッシュジャパンで は、草の根団体を対象としたチャリティ、LGBT・人権・動物の権利・環境をテーマとしたエシカルキャンペーンを担当。

・柳沢正和/Masakazu Yanagisawa
学校法人インターナショナル•スクール•オブ•アジア軽井沢(ISAK)理事。メリルリンチ証券入社後、現在欧州系銀行でプライムブロー カー業務に従事。現在NPO法人グッド•エイジング•エールズ理事、国際NGOヒューマン•ライツ•ウォッチLGBTアドバイザリーボー ドメンバー。

・村木真紀/Maki Muraki
特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ代表。1974年茨城県生まれ。京都大学卒業。日系大手製造業、外資系コンサルティング会社等を経 て現職。LGBT当事者としての実感とコンサルタントとしての経験を活かして、LGBTと職場に関する調査、講演活動を行っている。大手 企業、行政等で講演実績多数。

・レティ・アシュワース/Letty Ashworth
デルタ航空グローバルダイバーシティ担当ジェネラルマネージャーとして、多様性のある同社の従業員育成プログラムにおいて、グローバル戦 略の中心的役割を担っている。アトランタのYWCA、gBCAT (Global Business Coalition Against Human Trafficking/人身売買に反対する企業の組織)、デルタ航空奨学金基金およびキャプテンプラネット基金の役員を務めているほか、多くの諮問機関 の委員を兼務。

・玉置泰紀/Yasunori Tamaki
(株)KADOKAWA ウォーカー情報局統括局長兼関西ウォーカー統括編集長。大阪府・枚方市生まれ。産経新聞神戸支局から大阪本社社会部と7年間記者。警察取材が多く、最後は 大阪府警本部捜査1課担当。その後、福武書店(ベネッセ)で月刊女性誌編集を経て角川へ。編集長を4誌15年務めた。京都市埋蔵文化財研 究所理事、大阪城 落城400年祭実行委員など行政・文化系の委員を多く兼務中。

・佐野直哉/Naoya Sano
日系レコード会社洋楽部門にて契約渉外、ブリティッシュ・カウンシルおよび国連世界食糧計画にて文化・芸術・教育および国際支援活動における民間連携推進 を担当、現在は駐日英国大使館にて日本における英国政府のパブリックディプロマシーキャンペーン戦略立案と民間連携を担当している。青山学院大学大学院総 合文化政策学研究科文化創造マネジメント専攻2年在学中。

・岩渕潤子/Junko Iwabuchi
アグロスパシア株式会社(http://agrospacia.com/)取締役・編集長。青山学院大学総合文化政策学部・客員教授。学 生時代に執筆活動を始め、1989年、イタリア留学中に朝日新聞社より『ニューヨーク午前0時 美術館は眠らない』を出版。静岡文化芸術大学准教授を経て、2004年から2012年まで慶應義塾大学教授。最新刊は2014年2月刊『ヴァティカンの正 体―究極のグローバル・メディア』(筑摩書房)

2014年5月23日金曜日

ロブ・デイヴィス氏による基調講演+訳サマリー





基調講演:多様な社会へ向けてのポジティブな変化
—メトロソース創刊から25年を振り返る—

ロブ・デイヴィス/メトロソース出版発行人、創業社長

私はホモセクシャルです。でも私が子供の頃は「ホモセクシャル」という言葉を耳にすることはほとんどありませんでした。それは、どちらかというと医療関係の言葉として、診療所などで使われていたのです。やがてその言葉は「ゲイ」という表現に置き換わってゆきました。私もゲイ・コミュニティの一員として誇りを持っています。思春期の頃、自分がそうであると自覚し、大人になってしばらくして、自分がゲイであることを公にしました。19歳の頃でした。

当時、ゲイ・コミュニティの定義は今のようではなく、こういうことを言う人がいました。「私は女性です。そして女性が好きなレズビアンです。私はゲイの一員ではありません」と…。レズビアンも同性愛者なので、コミュニティの一員として認識する必要があります。そこで、「ゲイ・レズビアン・コミュニティ」という表現が生まれました。その2、3年後、「表現の順番はレディ・ファーストでなくては…」という声があがり、レズビアン・ゲイ・コミュニティという呼び方にしようということになりました。

2、3年が経ち、「私はバイセクシャルです。女性・男性両方ともが恋愛対象です」という人たちが出てきました。そこで我々のコミュニティは、レズビアン、ゲイ、そして、バイセクシャルを含めるようになったのです。それから2、3年経って、今度は性転換手術を受けた人たちが現れ、「ちょっと待って! 私はゲイでもないし、レズビアンでもない、バイセクシャルでもない」と声を上げたのです。それで私たちは「LGBTコミュニティ」になりました。それでも、まだ「私はこのコミュニティの一員として認識されていない」という人が現れました。QQuestion、つまり、自分のセクシュアリティが何なのかよくわからないという人たちです。そこで、「LGBTQコミュニティ」ができ上がりました。その後も、どちらとも定義しがたいインターセックス、パンセクシャル、男女両方に無関心なアセクシュアル、アライズ=支援者といったカテゴリー、概念が次々と出てきました。なので、今はこれらすべてを含めたLGBTQIAAPコミュニティの一員であることを誇りに思っています。私が子供のころはもっと単純だったのですが…

私の名前はロブ・デイヴィス。『メトロソース』マガジンの創始者です。『メトロソース』はこれまで25年間ゲイ・コミュニティ向けに情報を発信してきました。年に6回発行しており、ニューヨーク版、ロサンゼルス版、全米版を展開しています。ゲイ・コミュニティ向けの情報、アート、ファッションなど、コミュニティが関心を持っていることを扱っています。エンターテイメント情報にも力を入れており、レデイー・ガガや、必読の書籍紹介、魅力的な旅行先の紹介、健康に関する話題などを扱っています。他に、飲食店などのローカル情報も提供しています。自分が自分らしく振る舞いたいという人たちをサポートしているのです。例えば、家を買おうとして不動産屋を探す場合、同性のパートナーと一緒に、いちいち自分たちがゲイであることを説明する必要がない…そういうことをもっと可能にしたいと思っているのです。我々が医師と話す時には、ゲイ男性として、特定の健康に注意すべきことついて、聞きたい時もあるわけです。つまり、我々のコミュニティに属していない人たちにも我々をサポートして頂きたいと思っています。

私はコロラド州のデンバーで育ちました。ロッキー山脈の麓の中規模都市です。今は200万人くらいの人口ですが、当時は50万~70万人くらいでした。ちょっとした都市という規模でしょうか。私は高校生の時にアルバイトをしていました。放課後に街のカフェで働いていたのです。その店の近くに、ヘアサロンがありました。そこで働いている男性がカフェに来て、よく食事していました。私は、当時から男性が好きであるという自覚を持っていましたが、ヘアスタイリストたちのイメージは好きではありませんでした。自分はあんな大人になりたくないと思ったのです。自分が大人になったらこうなりたいというロール・モデルは「クール」じゃないとだめだと思っていましたが、彼らはクールには見えなかった。

80年代、ジョン・トラボルタは素晴らしいロール・モデルと見なされていました。家族のロール・モデルというのもありました。でも、ゲイのロール・モデルはなかなか見つかりませんでした。私自身は、ゲイだけれど普通の人間だよ…と、心の中で叫んでいました。私が、ゲイであることを公にして10年~15年たったあたりから、いろいろと変化が起きはじめました。多くの人が、自分がゲイであることを声を出して認めはじめたのです。エンターテナー、アスリートなど、有名人の多くが、今も毎日のように誰かが、カムアウトしています。「別にゲイでもいいじゃないか」という感じになってきたんですね。

カムアウトした後ですが、私は洗濯機や乾燥機の大手メーカーで働いていました。同僚にはゲイの男性がいたのですが、私も彼も、他の同僚や上司に対して、自分たちがゲイであるということをあえて伝えようとは思いませんでした。キャリアップの妨げになると思ったからです。多くの人が今もそう感じていると思います。そこで2、3年働いたのですが、仕事で充実感を得ることはなかったので、大学院に進学する決心をしました。MBAを取得した後、ニューヨークに引っ越そうと考えはじめました。ニューヨークは世界の中心だと思ったからです。どんな人でも、自己主張できて、偏見もなく、色々な人が人生を謳歌している場所に違いないと思ったのです。本当の自分として生きたかったのです。そのためにニューヨークという場所は、キャリアを築くには最適な場所だと思いました。そこで、ウォールストリートの大手銀行に入ったものの、そこで、実は、デンバーのような地方都市と何もかわらない、ゲイを笑いのネタにジョークを語る人たちが多くいることに気づいて、がっかりしました。トレーディング部門で1、2年働いた頃、自分が本当に追い求めるものはここにはないと感じだしました。

それから、ゲイの一人としていったい自分に何ができるだろうということを考えはじめました。NYには多くのゲイ・バーやゲイに人気のレストランがあることを知っていました。でも、まだインターネットなどはなく、そういった情報をなかなか手に入れることが難しい時代でした。自分自身のような人たちはサポートされていないと感じたのです。また、当時のゲイ・コミュニティ向けの新聞・雑誌と言えば、政治関的なものか、アダルト誌のようなものばかりだったのです。

『メトロソース』は全米で13万部ほど流通しているのですが、読者層の平均所得は9万9千ドルです。アメリカ人の平均所得が5万1千ドルであることを考えると、かなりの高所得層が読者であるといえます。そういった意味で幣誌は高級嗜好品などをマーケットするには最適なメデイアといえるでしょう。また我々の読者は『メトロソース』の熱心な支持者で、62%の読者が最近の4回発行された雑誌のうち3冊を読んでいるというデータがあります。読者の中間年齢層は40代です。40代前半ですね。私よりも若干年下の世代です。

私は大学を卒業した後、結婚して子供をつくってという、地に足のついた生活を選びませんでした。そのかわり、ニューヨークに来て、いろいろな人と出会い、バーやレストランや、イベントに顔を出して、アクティヴな毎日を過ごしてきました。40代になっても社交的でした。私と同世代のヘテロセクシャルの人たちは、結婚して地に足をつけた生活をしているかもしれません。私のような、自由な生き方を選ぶことは、かつては理解されずに難しい面もありました。でも25年がたって、今の社会ではより多様な考えが受け入れられるようになってきています。

25年前に広告代理店に行った時のこと、広告主に『メトロソース』を売り込みました。当時、彼らの私を見る目は、まるでお化けをみているような感じで、「ゲイって、社会から少し外れた人たちだよね。実際、どんな人たちなの?」といった質問をいろいろと受けました。でも今は違います。広告代理店に行けば、ゲイのことはよく知られていますし、ゲイ雑誌にとまどうこともありません。

89年に『メトロソース』を創刊するため、印刷業者を見て回りました。印刷業は工場施設が必要なため、都市部にはなく、少し離れた工業地帯に拠点を置く印刷会社を見つけました。その会社の営業マンはNYにいたので、仕事を発注しようと思い、彼の会社で、『メトロソース』のような雑誌を印刷するのに問題がないか確認しました。すぐに返事があり、「ロブ、問題ないよ」との答えでした。契約をし、創刊号をつくり上げ、いよいよ印刷することになり、創刊号の表紙原稿を送りました。これ(見せながら)が、『メトロソース』創刊号の表紙です。二人の男性がレストランで食事をしている、どうということもない写真です。『メトロソース』という雑誌名の下には、ごく小さい文字で「ゲイのための都市ガイド」と書かれています。

印刷会社は表紙と裏表紙のアブソリュート・ウオッカの広告原稿を受け取りました。すると次の日に電話があり、「お宅の雑誌は印刷できない」と言われました。「うちの会社にはキリスト教関連の雑誌を出版している大事なお客さんがいて、彼らが気分を害するから」というのがその理由でした。2週間で印刷するという契約だったにも関わらず、それができないというので弁護士に相談し、その後、ニューイングランドの他の場所に小さな印刷会社を見つけることができ、なんとか『メトロソース』を印刷することができました。その会社とは、6~7年間、良い関係を続けることができました。

その後メトロソースは成長を遂げて流通規模が大きくなり、小さな印刷会社では追いつかなくなりました。そこで、改めて印刷会社の公募入札を行うことになったのですが、一番いい提案をしてきたのはなんと、最初に『メトロソース』の印刷を断った会社でした。彼らに仕事を発注すべきか悩みました。多くの友人たちは反対しましたが、私はむしろ、これは偏見のある人たちを啓蒙し、成長させるいい機会だと考え、発注することにしたのです。彼らはよい仕事をリーズナブルにできたので、それは正しい経営判断でもありました。その後、この会社とも7~8年、さらに大きな会社に仕事を発注するようになるまで良好な関係が続きました。彼らは我々を顧客として尊重してくれるようになり、結果として、正しいことをしたと思っています。

この25年間で社会は大きく成長してきました。まだまだ課題はありますが、世界を見ても、ゲイに対する認識は大分ポジティブになってきています。偏見や変化に対する抵抗もありますが、LGBTが一般の人たちと何も変わらないと思われるようになるのは、もはや時間の問題でしょう。それが私の生きているうちに実現してくれればと願っています。

LGBT、特にゲイ男性の市場での評価はとても高くなっています。モノを売ろうという人たちは、誰でも高所得層にリーチしたいと思っているからです。私たちのコミュニティをサポートしてくれるような会社、その製品を、私たちもサポートしたいと思うということでもあります。

東京では2020年にオリンピックが開催されますね。ゲイのアスリートも大勢参加するでしょうし、ゲイの観光客も大勢やってくることでしょう。これは東京に変化をもたらす良い機会だと思います。東京が、多様性に対してオープンになるよい機会です。ウラジミール・プーチンはウクライナの一件で世界に混乱を巻き起こしていますが、ソチ・オリンピックの際には「ロシアではゲイは歓迎されない」というメッセージを打ち出しました。彼はオリンピックの意義を見落としていると思います。オリンピックは世界にアプローチできる、素晴らしいマーケティングの機会です。同時にオリンピックとは、世界中から色々な人が集まって一つの目的に向かって努力する場であり、お互いの違いや似ている点を賞賛した上で全力を尽くす、素晴らしい機会です。日本にとっても、東京オリンピックはゲイのアスリートや観光客を知り、理解する良い機会となるでしょう。

私は25年前にゲイ・コミュニティに向けて『メトロソース』を創刊しました。なぜなら、当時は人と人をつなげるツールがほとんど存在していなかったからです。今はインターネット、ソーシャルメディア、様々なリソースがあり、実に様々な方法で人とつながることができます。時代は変わったのです。私たちはお互いの相違点を理解し、認め合い、共に努力をし続けていくことが重要なのです。そのために『メトロソース』は、世界に対して、ゲイ・コミュニティがどのようなものかを提示できればと思います。

ありがとうございました。

サマリー・文責:田所雅之

2012年7月23日月曜日

Kevin Olusola君イヴェントのご報告

7月4日、及び、5日のKevin Olusola君のイヴェントを成功裏に終えることができましたことをCCGEシンポジウム実行委員会からご報告致しますと同時に、本イヴェントの実現のためにご協力頂きました皆さま、イヴェントにご参加頂きました皆さまのご支援を心より感謝致します。
7月4日のイヴェントによる入場料収入72,000円から会場費を差し引いて、会場よりお振込み頂く予定の14,295円と7月5日のミニ・コンサートとワークショップへの参加費の全額32,000円、計46,295円を公益社団法人企業メセナ協議会のGB Fund宛にCCGEシンポジウム実行委員会よりお振込します。

内訳について簡単にご説明しますと、7/4についてはオルソラ君プロモーションのため、会場、大使館、実行委員会(報道関係含)のご招待30名ぶんを除いた一般売72名分の売上げから会場費(展覧会入場券)と振込手数料を引いた金額+7/5の参加費32名ぶん全額となります。ファンドレージングが目的でしたら、入場料を3〜10倍に設定するところでしたが、本来の招聘目的が、昨年3月の巨大地震と津波被災地の子供たちを励まし、日本の若者をインスパイアすることでしたので、入場料については関係者間で議論の結果1,000円とし、経費を差し引いて寄付することと予め決定しておりました。

会場は「日本を代表する場所から世界へ向けての情報発信」ということで、今の東京を表現するのに相応しい21_21デザイン・サイト様のご理解を頂き、プロフェッショナルの音響技師、照明さんにもお入り頂き、当日はニコ生の日本語音声による動画配信を行い、計17,000viewを記録することができました。英語による動画配信もUSTにより行われました。特別助成を賜りました在東京、アメリカ合衆国大使館、及び、関係各位には、この場をお借りして、改めて感謝致します。
Olusola君は、忙しいスケジュールの中、わずか3泊の東京滞在ではありましたが、「今回のイヴェントを通じて沢山の友人を得ることができた。皆さんに感謝する」と述べて、7月6日に帰国しました。
*写真提供:CCGEシンポジウム実行委員会

2012年6月22日金曜日

Kevin Olusola Performance & Creative Talk with Peter Barakan

当初、昨年11月のCCGEシンポジウムの際に招聘予定で、コンテストへの出場日程の関係で来日が延期されていたKevin Olusola君が満を持して来日。下記日程でミニ・コンサート&ピーター・バラカン氏とのトークに登場します。ぜひ、お見逃しなく!

Kevin Olusola Performance & Creative Talk with Peter Barakan http://connectusa.jp/upcoming/2012/0704_000745.html
*参加ご希望の方は上記、Connect USA内、"Kevin Olusola Performance & Creative Talk with Peter Barakan"のイベントのページ、 リンクよりオンライン申込ページへ

2012年7月4日(水) 20:30~22:30 (受付開始19:00、開場20:00)
会場 21_21 DESIGN SIGHT 住所 東京都港区赤坂9-7-6 
東京ミッドタウン・ガーデン内
参加費 1,000円 (「テマヒマ展〈東北の食と住〉」会期中有効入場券付) 
使用言語 英語・日本語 通訳 日英同時通訳あり
定員 先着75名
その他 中継:あり(ニコニコ動画・USTREAM)(予定)
●主催: CCGEシンポジウム実行委員会
●特別助成: アメリカ合衆国大使館
●会場協力: 21_21 DESIGN SIGHT
※東北支援として入場料の一部を寄付いたします。
※当日は20:00まで「テマヒマ展〈東北の食と住〉」をご覧いただけます。



パフォーマー: Kevin Olusola/ケヴィン・オルソラ

幼少の頃よりサクソフォンや様々な楽器に親しんできたKevinは現在23歳。高校在学中に"From the Top at Carnegie Hall"という全米の若いミュージシャンを紹介する番組に登場して注目を集めましたが、その才能は出身地ケンタッキーではすでに知られた存在でした。東海岸の名門高校フィリップス・アカデミーを経て、イェール大学に入学した頃からは、チェロとhip hop beat box (人間の口だけで奏でるドラム)を組み合わせたユニークな演奏スタイルで、キャンパスを越えて活動を広げるようになりました。学業成績も一環して優秀でし たが、2009年、世界的なチェリスト、Yo-Yo Ma氏が主催した楽曲アレンジ・コンクールで並み居るプロをおさえて2位に入賞し、同年中国・北京へ留学中には、駐中国アメリカ合衆国大使館主催のイヴェントで、初めて中国を訪れたオバマ大統領の前で北京音楽院の学生たちと共演しました。

2011年夏、イェール大学を卒業した直後、普段は前面に出る事の無いbeat boxの才能を見込まれ、NBCによる全米タレント発掘番組「The Sing-off」にアカペラ・グループ「ペンタトニックス」の一員として出場、見事優勝し、ソニーレコードとの契約を勝ち取っています。また、大学を卒業する直前、YouTubeに投稿した自身のソロ・パフォーマンス・ビデオが一年で150万ビューを記録するなど、ネット上でも伝説となりつつあるクラシック+hip hop界の大型新人です。

2011年11月22日火曜日

国際シンポジウム『創造都市とグローバル経済』最終プログラム掲載

いよいよ明日に開催が迫りました。

シンポジウムの最終プログラムはこちらになります。
※事前登録は本日22時をもって締めきりましたが、当日参加は可能です。
その場合、受付にてお名刺をいただくかご記帳していただきます


会場で皆様とお会いできることを楽しみにしております。

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今・・・そしてこれからあるべき『創造都市』の姿とは?

 21世紀の産業のあり方、街 づくり、ライフスタイルのキーワードとして、私たちがこの言葉を頻繁に耳にするようになってすでに何年もが経過しました。しかしながら、日本に相応しい「創造都市」の姿や求められる機能、その定義について多面的に検証される機会は今までほとんどなく、観光分野での直接的なメリットや都市のイメージづくりについてなど、極めて狭い分野での議論に終始してきたように見受けられます。
 本シンポジウムでは視野を拡大し、今日のグローバルな経済活動の中での「創造都市」とはどうあるべきかを定義づけるため、また、3.11の震災後の日本という現状に鑑み、日本の産業競争力をより強いものにしていくために、アート、デザイン、想像力を「社会のイノベーション・エンジン」と位置づけ、様々な分野のエキスパートを招請し、日本の復興へ向けて、智慧を結集した議論を展開する予定です。

■日時 … 2011 年 11 月 23 日 [水・祝]10:00-17:30 開場 9:30
■会場 … 法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階薩埵(さった)ホール 他
交通アクセス
キャンパスマップ(5番の建物)
■定員 … 500 名
■参加費 … 無料
■申し込み方法 … ※事前登録締切済み。ただし、事前登録なしの当日参加OKです。その場合、お名刺をいただくか、お名前をご記帳いただきます。

■スケジュール/概要
※敬称略/五十音順 海外登壇者セッション(全体セッション)のみABC順

★10:00~ Welcome Note
・法政大学総長 増田壽男
・内閣官房 知的財産戦略推進事務局 事務局長 近藤賢二
・CCGEシンポジウム実行委員会

★10:20~ 薩埵(さった)ホール(6F)
【基調講演①】(英語/逐次翻訳表示)
・NY グッゲンハイム美術館 グローバル戦略担当副館長/アリ・ワイズマン

Ari Wiseman / Deputy Director, Solomon R. Guggenheim Foundation

現在、アブダビに巨大な文化拠点を築きつつあるグッゲンハイム美術館の活動を通じて、単なる文化交流を超えた「イスラム圏との対話」をどう実現し、文化や芸術がいかに新しい世界的枠組みの構築に貢献することが可能なのかについてお話しして頂く予定です。また、グローバル・パートナーであるサムスン、近年、共同で公募プロジェクトを行ったグーグルやBMWなど、企業との連携についても触れて頂く予定。

★11:00~ 薩埵(さった)ホール(6F)
【基調講演②】(英語/逐次翻訳表示)
・Zero1 プロジェクト エグゼクティヴ・ディレクター/ジョエル・スレイトン

Joel Slayton / Executive Director, ZERO1
IT 産業の集積地、シリコンバレーのお膝元であるサンノゼ市で、「ICT やクリーン・テクノロジーがアート&デザインと結びつくことで、次世代へ向けた社会的イノベーションを起こす」というコンセプトに基づいて活動するSlayton氏をお招きし、なぜクリエイティヴィティが産業競争力を維持する上で不可欠なのか、シリコンバレーの企業と行政、大学、アーティストやデザイナーとのパートナー シップの具体事例などに触れつつ、お話しして頂きます。また、Zero1の新たな一歩を記すインキュベーションとクリエイティヴィティのラボ、"Garage"についての重要な発表も期待されます。

★12:00~18:00 S601 / S602 /S603(6F)

【企業によるテクノロジー・ショーケース】

・アジア航測株式会社+株式会社ゼンリンデータコム
・元気株式会社+レイ・フロンティア株式会社
・Zenitum(ゼニタム), Inc.
・株式会社タナックス
・デジタルイマージュ株式会社
・株式会社テンクー(Xcoo,Inc.) ・・・ほか

【ポスターセッション】
創造都市としての香港の試み

★13:30~ 薩埵(さった)ホール(6F)
【パラレルセッション】

Ⅰ. 創造都市の産業のかたち

都市ブランディング、コンテンツ・ビジネス、知財マネージメントについて
このセッションでは、サンフランシスコからお招きした女性二人と、酒造の跡地を芸術・文化の拠点にしようという取り組みを進める深谷シネマ代表の竹石さんにプレゼンをお願いし、それに基づいてディスカッションを行います。

■プレゼンテーション
・ポリッシュ・パートナーシップス 共同経営者/ポリー・ルジャンドル(英語/逐次翻訳表示)
Polly Legendre / Polish Partnerships, Partner
※ Polishは、サステーナブルで安全な食材提供を目ざし、ブランディングを通じた生産者支援に取り組む女性二人組のカリフォルニア・ベースの企業。ソーシャル・メディアをその戦略の重要なツールとして活用しています。 ポリーさんは、パリのミシュランで星を取得している複数のレストランで9年間のシェフ経験のある、共同経営者。 8月にはJETROの招きで、震災と津波の被災地・東北の状況を視察し、現地の生産者との意見交換にも参加してきました。

・ワンヴェトナム・ネットワーク ディベロップメント・ディレクター/ウェン・グエン(英語/逐次翻訳表示)
Uyen Nguyen / Co-Founder & Business Development Director, OneVietnam Network
※OneVietnam=世界各地に散らばったヴェトナムを父祖の地とする人たちのスキル、人的ネットワーク、文化、経済的なリソースなどを、ソーシャル・メディアを活用することで資源化していくプロジェクト。フォード財団からの支援を得て設立された注目のNPO団体。 ウェン・グエンさんは共同創設者の一人で、ディベロップメント・ディレクターの、若き社会起業家です。

・深谷シネマ代表、NPO法人市民シアター・エフ理事長/竹石研二

■討議者
・金沢工業大学大学院教授 コンテンツ&テクノロジー融合研究所・所長、Avex International Holdings Limited 代表取締役社長/北谷賢司
・横浜市文化観光局創造都市推進部創造都市推進課長/神部浩
・関西ウォーカー編集長/玉置泰紀

■モデレータ
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授 岩渕潤子

★13:30~ S505(5F)
【パラレルセッション】

Ⅱ. 創造都市のインフラとしてのテクノロジー

AR Commonsとの共同セッションで、観光振興、都市防災、ライフスタイルの向上など、都市空間の情報デザインにおけるAR技術 (及び、ARと相性の良い技術)の利用について

■プレゼンテーション
・ナレッジワークス(株)/亀山悦治

■討議者
・慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授/稲見昌彦
・(株)博報堂第一クリエイティブセンター/近藤ヒデノリ
・クウジット(株)代表取締役社長/末吉隆彦
・(株)東急エージェンシー/津田賀央
・(株)アスキー・メディアワークス/アスキー総合研究所/中西祥智

■モデレータ
金沢工業大学大学院工学研究科知的創造システム専攻准教授・弁理士 上條由紀子

★15:30~
【全体セッション】(英語/逐次翻訳表示)

創造都市コミュニティの新しいかたち
〜少子高齢化時代の大学、NPOに求められる役割とコミュニティとの関係について


■討議者
・パシフィック・ヴィジョン・パートナーズ コンサルタント/エドワード・イフシン
・金沢工業大学大学院教授 コンテンツ&テクノロジー融合研究所・所長、Avex International Holdings Limited 代表取締役社長/北谷賢司
・ポリッシュ・パートナーシップス 共同経営者/ポリー・ルジャンドル
・ワンヴェトナム・ネットワーク ディベロップメント・ディレクター/ウェン・グエン
・イェール大学政治学科助教授/斉藤淳
・『Zero1 プロジェクト』エグゼクティヴ・ディレクター/ジョエル・スレイトン
・NY グッゲンハイム美術館副館長/アリ・ワイズマン

■モデレータ
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授 岩渕潤子

★17:00~
【ラップアップ】


■登壇予定者
CCGE シンポジウム ステアリング・コミッティー
・法政大学キャリアデザイン学部教授 荒川裕子
・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授 岩渕潤子
・金沢工業大学大学院工学研究科知的創造システム専攻准教授・弁理士 上條由紀子

主催:法政大学キャリアデザイン学部、CCGEシンポジウム実行委員会
協力:MUSEUM CAREER DEVELOPMENT NETWORK、AR COMMONS
助成:独立行政法人国際交流基金日米センター
特別助成:アメリカ合衆国大使館
後援:知的財産戦略本部、経済産業省、文部科学省、国土交通省、法政大学キャリアデザイン学会
運営事務局:(株)アーツ・マーケティング
メディア・スポンサー: ASCII.jp /週刊アスキーPLUS
オフィシャル飲料スポンサー:サントリー食品インターナショナル株式会社

※本プロジェクトは、2011年度の国際交流基金・CGP公募プログラム「グローバル化が世界各地のコミュニティにもたらす様々な影響を克服するための多様な境界を越えた連携の促進」の文脈で、「文化・芸術を活用した創造的な地域振興・都市再生の取り組みに関する国際対話」をフォーカスしたテーマとして採択されました。

基調講演 UST 配信決定

午前中の基調講演①②に関しては、UST 配信することが決定いたしました。
下記にてリアルタイム配信されますので、遠方等で会場に来られない方は是非ご活用ください。




URL はこちら
http://www.ustream.tv/channel/ccge2012

ツイッター・ハッシュタグは #CCGE
ツイッター・アカウントは @ccge2011_12


■UST 配信されるプログラム(予定)

★10:00~ Welcome Note
・法政大学総長 増田壽男
・内閣官房 知的財産戦略推進事務局 事務局長 近藤賢二
・CCGEシンポジウム実行委員会

★10:20~
【基調講演①】
・NY グッゲンハイム美術館 グローバル戦略担当副館長/アリ・ワイズマン

Ari Wiseman / Deputy Director, Solomon R. Guggenheim Foundation
現在、アブダビに巨大な文化拠点を築きつつあるグッゲンハイム美術館の活動を通じて、単なる文化交流を超えた「イスラム圏との対話」をどう実現し、文化や芸術がいかに新しい世界的枠組みの構築に貢献することが可能なのかについてお話しして頂く予定です。また、グローバル・パートナーであるサムスン、近年、共同で公募プロジェクトを行ったグーグルやBMWなど、企業との連携についても触れて頂く予定。

★11:00~
【基調講演②】
・Zero1 プロジェクト』エグゼクティヴ・ディレクター/ジョエル・スレイトン

Joel Slayton / Executive Director, ZERO1

IT 産業の集積地、シリコンバレーのお膝元であるサンノゼ市で、「ICT やクリーン・テクノロジーがアート&デザインと結びつくことで、次世代へ向けた社会的イノベーションを起こす」というコンセプトに基づいて活動するSlayton氏をお招きし、なぜクリエイティヴィティが産業競争力を維持する上で不可欠なのか、シリコンバレーの企業と行政、大学、アーティストやデザイナーとのパートナー シップの具体事例などに触れつつ、お話しして頂きます。また、Zero1の新たな一歩を記すインキュベーションとクリエイティヴィティのラボ、"Garage"についての重要な発表も期待されます。

※英語講演には逐次翻訳が表示される予定です。